February 17, 2010

サイボウズLiveについて言っておきたいこと

mizukitanno:

無料グループウェア サイボウズLiveなるものを昨年リリースしました。
「Googleカレンダーに対抗してとうとうサイボウズも無料化かー、必死だなー」という反応をされることが無きにしも非ず、なんですが実はそういうことじゃないんです。やりたいことはそういうことじゃない。

メールを無くしたいんです。
企業内はグループウェアが導入されて便利になったんだけれども、企業間はどうでしょう?企業内のちょっとしたワーキンググループとか、社外の勉強会は?サークルは?家族間は?
未だにメールがコミュニケーションの中心ですよね。電子メールでのコラボレーションはきわめて非効率。その状況をなんとかしたい。
なので、Google Waveと比較されるのはいいけど、Google Calendarと比較されるとちょっとなー、という気持ちになります。

サイボウズLiveでは一つのアカウントで複数のグループを作れます
SNSでコミュニティを作る感覚で、コラボレーションのためのグループスペースが作れてしまう。グループスペースにはサイボウズのグループウェアの基本機能が一式そろってる。ディスカッションやファイル共有やマイルストーンの共有が可能で、メンバーだけでクローズドなコラボレーションができる。
そんなグループスペースを無数に作れて、無料で使えてしまうんです。

なぜ無料か。無料じゃないとメールを置き換えられないからです。
どんなに便利でも有料だったら、企業間や勉強会で使ってくださいといっても無理です。誰も費用負担してくれません。機能の善し悪し以前の問題です。

無料で大丈夫か?人類は無料でも儲けられるすごい仕組みを考えつきました。フリーミアムというビジネスモデルです。フリーミアムとは「基本的なサービスを無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能について料金を課金する仕組みのビジネスモデル」です。
サイボウズLiveはグループメンバー数が20名までは無料だけれども、20名以上で使う場合は人数に応じた料金を頂きます。追加機能を有料で提供することも予定してます。

枯れた技術の水平思考」という横井軍平さんの言葉があります。
「ゲーム作りは面白ければよく、ハイテクが必要なわけではない。むしろ高価なハイテクは商品開発の邪魔になる。そのためにごくありふれた技術を使い、それをまるで違う目的に使うことによってヒット商品というものは生まれるのではないか」という考え方だそうです。
サイボウズのグループウェアというリテラシーを問わず誰でも使えてしまう、ある意味成熟したグループウェアの機能を、イントラとは別の文脈で使えるようにしてしまう。そこに大きな価値があるんじゃないかと思ってる訳です。既存の製品技術を横展開することで、開発コストを押さえて基本機能を無料にできるのです。

で、やっぱり誰にでも使えるっていうことがコラボレーションツールには非常に重要なことだと思うのです。
チームには色々なリテラシーの人がいるわけで、全員がツールを使いこなせないとチームコラボレーションはうまくいかないわけです。PIMならいいんです。PIMなら自分のリテラシーに合わせたツールを好きに選べばいい。でもコラボレーションツールはダメ。チームのダイナミクスがもっともうまく働くツールを選ばないとダメです。全員の力を引き出してこそのチームワークです。

そんなわけでサイボウズLive、機会があったら是非使ってみてください。